CESA:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会

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ゲーム業界調査データ

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2007 CESAゲーム白書/2007 CESA Games White Paper

2007CESAゲーム白書
2007CESA Games White Paper

ISBN
978-4-902346-15-2 C3000
発行日
2007年7月
ページ
237P
在庫
あり

INTRODUCTION

当協会では昨年、お陰様をもちまして10周年の佳節を迎えました。この間の家庭用ゲーム産業は目まぐるしい勢いで変化を遂げ、当協会の設立当初からは予測がつかないほど世界市場において大きく発展いたしました。具体的には、ゲーム機においては飛躍的な高性能化・多機能化に加え、近年ではネットワーク接続の標準化、直感的な操作が可能なゲーム機の登場により、携帯型ゲーム機の大躍進と相まって、新たなユーザー層を開拓しつづけています。ソフトウェア面でもさまざまな工夫を凝らした魅力あるコンテンツが次々と登場し、振り返りますとこうした10年の積み重ねにより今日の家庭用ゲーム産業があるのだと改めて実感するところでございます。

さて2006年の調査結果を要約いたしますと、家庭用ゲームの総出荷規模が国内外あわせて1兆6323億円、うち国内向け出荷が5533億円、海外向け出荷が1兆790億円という結果となりました。またハードウェア・ソフトウェア別に見ますと、ハードウェアが9581億円、ソフトウェアが6742億円となり、ソフトウェアが急増する結果となりました。また「有料ネットワークゲーム市場」については、一般世帯の消費者による利用率・利用金額から算出し、208億円市場であると推計されております。

また毎年実施しております一般消費者のゲーム参加状況では、昨今の新規ユーザー参加、特に女性ユーザーの増加が反映された結果が見られております。今回の調査結果では昨年よりポイントを伸ばし、全体の28.4%に当たる3308万人が継続して楽しんでいると推計されました。先ほどは過去10年を見据えての印象を述べましたが、今回の2006年実績及び前年の流れを振り返り改めて思いますのは、今まで家庭用ゲームにあまり触れてこなかった消費者の参加が顕著であり、それが直結して出荷規模・市場規模増に繋がっているということです。つまり、家庭用ゲーム産業が「健全な成長サイクル」に入ったものと理解しております。

本書では上記データのほか、「東京ゲームショウ」でのゲームユーザーに対する調査、周辺市場に関するデータ、アーカイブ資料等も収録しております。また上記のような背景から、新たに家庭用ゲーム産業にご関心をお寄せいただく業界外の方々が増えてきております。これを踏まえ、本書内には継続して「初心者講座ページ」を設けており、よりデータをご活用いただきやすいよう工夫を施しております。ぜひ長きに渡りご愛用いただければ幸いです。

また巻頭寄稿では、「特別寄稿」として前号の上月景正・初代会長による寄稿に引き続き、今回は第二代会長の辻本憲三・前会長より寄稿を頂戴しております。当協会の第4期・第5期会長という重責を果たされたことを振り返られ、今後我々が進むべき方向性等に関し示唆に富んだご意見・ご助言を頂戴しており、今後の協会活動に反映してまいる所存です。また今回も「業界動向」として昨今のトレンドに関し各方面の方々より5テーマの寄稿を頂きました。こちらもいずれも大変興味深く、ぜひともあわせてお目通し頂きたいと存じます。

最後になりましたが今回の「2007CESAゲーム白書」発刊に当たり、調査にご協力いただきました会員会社関係各位、非会員ゲームメーカーの皆様、日頃大変お世話になっております経済産業省商務情報政策局の関係各位、海外市場データのご協力をいただきました海外機関関係各位、ゲーム市場関連データをご提供いただきました関係各位に厚く御礼申し上げますとともに、今後とも当協会へのご理解とご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。